「保険証残せばいいだけ」なのにどうして? 政府、マイナ保険証ない人に「資格確認書」配る考え 昨日 22:19 今日の市場

来年秋の健康保険証廃止を巡り、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を持たない人に発行する「資格確認書」の位置付けが曖昧だ。政府は申請がなくても交付する「プッシュ型」の仕組みも検討すると表明したが、マイナ保険証を持たない人に一律に配れば従来の保険証と変わらず、対象を絞れば保険診療を受けられない人が出る恐れがある。「従来の保険証を残せばいいだけ」との声は高まっている。

マイナンバーカードの表面(見本)

◆自動的に配られる「プッシュ型」活用と厚労副大臣

 資格確認書は、マイナ保険証を持たない人が保険証の廃止後も保険診療を受けるために交付される。原則申請が必要で、1年ごとに更新しなければならない。

 だが、5日の衆院特別委員会の閉会中審査で伊佐進一厚生労働副大臣は「『プッシュ型』も活用し、全ての被保険者が必要な保険診療を受けられるようにする」と答弁。カード未取得者やマイナ保険証としてひも付けしていない人を把握し、申請がなくても保険者が交付する考えを示した。

Amazon kindleで好評発売中